今週は月曜から頭痛が始まり、水曜には本格的に風邪につながり久々に薬に頼る状況でしたが、金曜はやはり飲みたい気持ちがうずくもので体調が悪い中も会社の飲み会に参加してきました。「明日はゆっくり寝るぞ」と思って寝付いたものの最近は朝に必ず目覚めてしまう体になっており、自分もずいぶん年寄りっぽい体質になったものだなぁと。しかもそこで見るのは朝の経済系の番組と来たもんだからいよいよおっさん化してるってことですかね。
今日はそんな経済系の番組の中で見て感じた部分のお話しです。
経済の悪化に伴って麻生さんが打ち出した「定額給付金」だとか、追加経済対策として発表された数々の政策があるわけで、その政策は様々な側面を持っていてよいものもあれば、悪いというかそんなことしてどうするの?とかうまいことかこつけた本質から外れたものも含まれているということがよく分かりました。
例えば、育児支援は日本が抱える高齢化問題を解消するために一役買うわけで間違った政策ではないと思われます(効果がすごいあるかどうかは別の話として)。逆に省エネ家電などの補助としてポイントが付加される制度に「テレビ」が含まれていますが、これは地デジ対応テレビの普及の遅れをどうにかしたいという別軸の思惑が含まれたものを感じたり(地デジ化で空いた大域を有効利用できることが新たな産業に繋がるという経済メリットは確かにあるわけですが)。
定額給付金を含めこれらの追加経済対策の予算は国費15兆円、事業費56兆円というとてつもない額になります。これを誰が払うのかというと、未来の人たちです。そこには自分も含まれているだろうし、今無邪気に駆け回っている子供達も含まれるわけで、政府はこの一時的な状況打破のビジョン以外に未来のビジョンもしっかりと明示する必要があるはずです。例えば、今余っている労働力をどう活用して未来につなげていけるのかが日本経済復活の本質なんじゃないですかね?
実際、私が住むところの市役所から定額給付金の申請用紙など届きました。「申請用紙」が「家」に届いたのです。前提には家が あることなんですね。本当に困っているその辺で寝起きされている方やマン喫などに入り浸っている人には届かないわけです。この制度も結局は今ある状況・市 場の範囲内で流動化する資金を投下しているだけで、その後は他力本願にしかならず、本当の効果というものは誰も責任を取れない状況となっています。こんな 場当たり的なものを経済対策と言っていいのかどうか…。
そんな中、その番組の中ではとある疲弊した地方の中で、自分達でどうにかしようとしてがんばっている自治体の事例を取り上げていました。
1つは長野県小川村の「小川の庄」というところです。経緯としては元々は養蚕で生計を立てていた地域のようですが、次期に養蚕の需要は海外に奪われ経済が衰退し始めました。そんな中、数名の方々が危機的状況を打破すべく「小川の庄」を立ち上げ地方の特産である「おやき」などを武器に事業を展開していったのが始まりで、今では高齢者の方も従業員として働き、地方の雇用促進・過疎対策へ大きく貢献したという事例です。
もう1つは高知県馬路村という人口1058人の小さな村のお話しです。ここは元々林業が中心だったようですが、やはりこちらも需要を海外に求められたことから衰退し、そこで名産の「ゆず」を使った商品を中心に事業を起こし見事に成功したというものでした。そんな中、都心で勉強していた人たちが、広報として村にやってきたり、遺伝子工学を学んだ方が商品開発のためにやってきたりと、やはり雇用促進・過疎対策に繋がっているわけです。しかもその事業の成功のおかげなのだと思いますが、規模は縮小もののそれでも続いていた林業でも、原材料の生産が主だったところに、自分達でオリジナルの木製のバックを作って海外と取引が生まれたりと、新たな事業への展開を生み出したという事例も発生していました。
こういった事例を見る限り、疲弊する地方の現状というものは、高度経済成長の中で未来のビジョンを描かずに、場当たり的に現在の市場の範囲で経済活動を行ってきたことの代償に思えます。次期に日本が「世界の中の日本」となってきたことに伴って、基本的な産業の中心は人件費などが安い海外に比重が置かれ、そこで何もできなくなった地方が疲弊していったというのが現状です。そのような中、上述の2つの事例は他には代替のきかないオリジナルの事業を起こしたことに成功の要因があり、それを生み出したのが「危機意識」と「知恵」なんだと思います。この「危機意識」に関しては、番組の中でも誰かが言っていましたが「地方が政府に依存しすぎ、自分達で考えなくなった」ことが失敗の原因のひとつだと。
国費15兆円、事業費56兆円の予算の中で、今の市場を拡大するための方策を含めることは出来なかったのでしょうか?都市部に集中した市場の流動化の促進というのが一時的な解決には効果的かもしれませんが、日本経済自体の立ち直り(=世界が崩れても日本が崩れない)のためには、地方に上述2事例のような小さな市場がどんどん生まれていく必要があると感じました。単に一時的に市場が流動化するだけでは、それこそ懸念されている「バラマキ」になってしまいます。
地方は今「危機感」は持ち出していて、あとは「知恵」が必要なんだと思います。何もないところには労働力は必要となりません。まずは「知恵」を持って他に依存しないオリジナルの事業を複数起こし発展させ、ロングテール的に日本全体の市場自体を拡大させるのも、日本が目指してよい1つの姿なのかなと思いました。Japaneseブランドは世界に目を向けた場合に魅力的なものだと思うんですよね。
そして自分。都市部に集中した市場の中で「企業のWebサイト」という限られた産業にずっと居続けるのだろうか?今日の番組を見た限りでは、小川村、馬路村に今の会社よりも魅力を感じました。今、地元に戻れば自分しかもっていない知恵を還元することもできる気がしています。あとはそれを1つのプチ市場にしていけるかどうかが問題なわけですね。とにかく今後の道の1つとしてあるかなぁと思った次第です。